記事: 制作者より持っているエフェクター -Petla Noaについて-

制作者より持っているエフェクター -Petla Noaについて-
サウンド的にそんなに好きでもないはずだし、ボードにも入れない。
それなのになぜか売らないし、バージョン違いまで揃えてしまう。
そんなエフェクター、あなたにもありますか?
低音が大好きで、アンプはボグナーやメサブギー、7弦ギターは4本所有している。
そんな私にとって、ローカットなんて言語道断。
そんな私ですが、なぜか低音をカットするノブが特徴のエフェクター、Petla Noaを収集してしまっている。
どうして?
自分でも疑問に思ったので、今回は意外とたくさんのバージョンが存在するNoaを、改めて見ていきたいと思います。

こうして並べてみると、筐体デザインにもかなりの変化がありますね。

現行品は、それぞれの「あの青春」が思い出されるような清涼感のある見た目。
ですが、ここに至るまでにはいくつかの変遷がありました。

まず最初期、ローカットがノブではなくスイッチだった時代のNoaです。
これはシリアルナンバー2の個体。まさに最初期も最初期のNoaで、色も現行品とは異なり、インディゴブルーのような深みのある青になっています。
サウンドも現行品とはかなり異なり、よりギラつきのある音です。

その次に改良版として登場したのが、Noa Glitch。
現行品と同じように、ローカットがスイッチからノブへと変更されています。
カラーも変更され、青灰色のような落ち着いた色合いになっています。
Glitch以降のNoaは、まさに「夏」と言われれば納得してしまうような、風鈴のようなサウンドです。

次に、大人気製品となって大量に作られ始めた頃のNoaです。(写真左)
回路などは現行品とまったく変わりませんが、色だけ現在のものよりも薄い青になっています。
以前、制作者のnanase先輩と話した際に、どうして色が変わったのか伺いました。
理由は単純で、使用していた塗料が廃盤になってしまったからだそうで。
意外とカラーチェンジの理由ってシンプルだったりしますね。
個人的には以前のカラーの方が好きなので、少し残念でしたね。

ホワイトカラーのNoa “Atheist”は1周年モデル。(写真左)
ブランドの周年である2月をモチーフにしたノブやカラーリングになっていますが、音は通常版と変わりません。
カラーも含め、「無神論者」というネーミングも超中二病的で、一番クールなNoaだと思っています。
そして、金がちりばめられたようなカラーリングの2周年モデル、Noa “Pre.”。(写真右)
こちらはオーバードライブとしてよりも、かけっぱなしのプリアンプとしての側面を強調したモデルです。
回路も再構築されており、下段のコントロールはローカットではなく、ベースとトレブルに変更されています。
音的には、個人的に一番好きなモデル。
ベースをマックスまで上げれば、「これ本当にNoaか?」と思うような音まで出してくれます。
ここまでNoaを集めてきて、というか、この記事を書いている今、私はある疑問に突き当たりました。
「なんでNoaって名前なの? 旧約聖書? 語感?」
そもそも名前だけを聞いても、そこまで夏っぽくはありません。
かといって、nanase先輩が敬虔なクリスチャンであるという印象もない。
しかし、ネットで調べても、ホームページを見ても答えは見つかりませんでした。
分かりませんでした。いかがでしたか?
なんて、古の酷いブログみたいなことを書きそうになりましたが、よくよく考えればLINEを持っていたので、もう制作者本人に訊ねることに。
「なんでNoaって名前なんですか?」
「ノアの箱舟由来と、文字を途中で区切るとNo.A になって1作目として良いかなというアレ」
割とちゃんとした理由があって驚きました。
てっきり「フィーリングです」とか言われると思っていた自分が、少し恥ずかしい。
そんなわけで、踏むだけでボカロやヨルシカ的なサウンドが手に入る歪みエフェクター、Noa。
名前の由来まで分かってみると、これまでとは少し違って見えてくる気もします。
これを読むあなたも、Noaをボードに入れて夏を感じてみてはいかがでしょうか。
さて、謎も解けたので、本日はこのあたりで。
次回も、季節を感じさせてくれるようなエフェクターを紹介いたします。


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