
まずは弾いてくれ! -Roshi Pedals Plexition Re:voiceについて-
JCMって、何の略か知っていますか?
もちろん、Joint Crediting Mechanism(二国間クレジット制度)ですよね。

↑ 1959
言わずと知れたMarshallアンプのJCMシリーズは、Marshallの創業者であるJim Charles Marshall(ジム・チャールズ・マーシャル)のイニシャルが由来です。
ちなみに、エフェクターメーカーのJHSが出している傑作ディストーション、アングリー・チャーリーのチャーリーは、この創業者のミドルネーム、チャールズの愛称から来ていたりします。
ですから、アングリーチャーリーは意訳すると怒れるマーシャル、でしょうか。
最高のネーミングですね。
最高のネーミングですね。
そんな様々なところでお名前を拝見するジムさんが作ったMarshall アンプ、貴方は好きですか?
好きでなくとも、皆さん一度は使ったことがありますよね。練習スタジオではRolandのJC-120 と双璧をなす定番アンプですから。
好きでなくとも、皆さん一度は使ったことがありますよね。
最近、そんなMarshallアンプの良いところを凝縮したようなペダルが出ました。
それが、RoShi Pedals Plexition Re:voiceです。

プレキション、という名前からも分かるとおり、プレキシと呼ばれる時期のMarshallアンプを元に、RoShi Pedals流の解釈のもと作られています。
プレキシとは、1960年代、パネルにプレキシグラスが使われていた個体のことを指します。または年代に関わらず、単に1959アンプのことをプレキシという人もいますね。
ここまでの話しで「プレキシグラスってなんだよ」と思った人はけっこういると思いますが、ようはプラスチックのことですね。
正確には違うのですが、まあアクリル板みたいなものだと思っていただければ。
正確には違うのですが、

さて、このプレキシと呼ばれるアンプがあまりに良い音だったせいか、あるいはクラプトンやジミヘンが使ったからか、界隈ではプレキシの音というモノが神聖化されています。
なので、プレキシ系の音を出せるという名目のエフェクターが出ても、私としましては「プレキシの音」って何年製のを使って誰が出してるプレキシの音だ?
と毎回懐疑的に宣伝文句を読むのですが、今回は久しぶりに圧倒されました。
と毎回懐疑的に宣伝文句を読むのですが、
Plexition Re:voiceは、もうプレキシとかそういう定義がどうでもよくなるくらい気味の良い音を出してくれるエフェクター 、30秒も弾けばそれが分かったからです。

制作者であるビルダーさん自身も、Plexiそのものを再現することを目的としていたわけではありません。
Plexiが持つ煌びやかな高域や太いミッドなど、自身が魅力的だと感じた要素をアンプに加えていく。そうした考え方から生まれたのが、前作のPlexitionです。
そして今作では、さらにPlexiを原点として、その後の時代のロックサウンドが求めてきた要素を一つずつ重ねていくという設計思想が採られています。
そのため、Plexiそのものの音を忠実に再現したペダルを期待すると、少し方向性が違うと感じるのは当たり前なのでしょう。
ただ正直に言うと、個人的にこのエフェクターはJCM800に最も近いと感じました。
特にゲインを上げた状態で、ギター側のトーンノブを絞ったときの音なんかはかなりJCM800的 です。

楽器屋の特権として、発売前のエフェクターを一足早く試奏できるのですが、試奏後すぐに自分所有のJCM800や1959を引っ張り出して、JC-120に繋げたPlexition Re:voiceの音と聞き比べていました。
もう「この重くて壊れやすいヘッド持ち歩かなくて良いじゃん」なんて思うほどです。正直これはオーバードライブじゃなくてプリアンプです。

コントロールはGain、Tone、Volume と非常に簡潔ながら、二つの三段階に可変するスイッチで音のキャラクターをかなり変えられます。
インプット側にあるスイッチでは、MOD、PA、Plexi で音の量感や歪み方が変化します。PAがフラットで、Plexiはかなり音が煌びやかになる印象です。
MODは個人的に一番好きで、明らかにゲインが高くなってローミッドが持ち上がり、音がファットで微かに毛羽立ったようにも感じました。
反対側のスイッチでは高音域のキャラクターを変えられるという、なかなか面白い仕様なのですが、キャラクターがTB、1960s、1980s となっていて恐らくは1960sがフラットで、1980sでは高域が鋭くなる感じですね。
個人的なベストセッティングは、Toneが1時、Gainはかなり上げ目でスイッチがMODと1980sです。Volumeはかなり可変幅があって爆音まで出せるのでお好みで。
そしてここが重要で、ギター側のボリュームを半分以下に下げます。出来れば、フロントのシングルコイルで鳴らして欲しいですね。
この設定にして思ったのが、オールド・マーシャルが持つ、歪んでいるのにクリーンな音がするアンプ、という特性がよく捉えられているということです。
現代では完全なクリーンサウンドが好かれるためか、そのような音の出るアンプは減りましたが、このエフェクターはどクリーンなトランジスタアンプに繋げても、ギタリストなら誰もが良い音と感じる、オールド・マーシャルの歪みサウンド を出してくれる夢のようなエフェクターです。
唯一の欠点として、このエフェクターで妹が動画を作ったりしていたのですが、それがなんとも伝わりにくい。弾かないと良さが分かりにくいエフェクターというのは一定数存在するのですが、これがまさにそれです。
↑ クリックしてみて下さい
特にギター側のボリュームノブで作り出せる音色の可変幅など、実際に体験して頂かないと良さが分からない部分が特に素晴らしいので、楽器屋としては歯がゆいばかり。
あの川谷絵音がボードに採用したりと着々と注目を集めているPlexition Re:voice 。当店では実機のMarshallアンプ、1959やJCM800とも比較して頂けます。
実機アンプと比べて遜色ないPlexition Re:voiceの素晴らしさを、是非体感していってください。
それでは本日はこのあたりで。次回も、機材の重量問題を解決するようなペダルを紹介いたします。




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